東北夢の桜街道

秋田県

69番 秋田清酒[刈穂酒造](あきたせいしゅかりほしゅぞう)

伝統から革新を生み出す「刈穂の酒」

東北酒蔵街道

刈穂酒造となっている蔵づくりの建物は、1850年(嘉永3年)に建てられた歴史あるもの。
秋田県随一の雄物川の畔に建つ蔵は水運を利用した物流の拠点となっていた。1913年(大正2年)、隣村で酒蔵を営む伊藤恭之助がこの歴史ある蔵を譲り受け、仲間と共に酒造業を始めた。ここに刈穂酒造の歴史が始まる。刈穂の酒名は、飛鳥時代の天智天皇(626年-671年)の和歌『秋の田のかりほの庵の苫をあらみ我が衣手は露にぬれつつ』に由来する。

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刈穂酒造は、奥羽山脈からの水脈が注ぐ雄物川のほとりにある。この川は河岸に豊かな水と肥沃な土壌をもたらしている。蔵は、1850年(嘉永3年)に建てられた歴史ある美しい建物で、ペリーの黒船が浦賀に来航する3年前、鎖国していた日本の歴史が大きく動き始める時期のものだ。刈穂の酒は熟練した杜氏と若手の蔵人、繊細な感覚を持った女性蔵人の3者の技術と感性が融合して、伝統的手法から新しい味わいの酒が醸し出される。刈穂の仕込水は奥羽山脈に源を発する自然水が地下に浸透し、蔵周辺の砂礫層を通過して一年中豊富に湧き出る。この水は天然のミネラルを含み、日本酒の醗酵を順調に進める。刈穂の酒造りの特徴は伝統の酒槽しぼりだ。酒槽しぼりは非常に手間がかかるため、造られるすべての酒を槽でしぼる蔵は全国的でも稀で、足掛け2日かけてしぼられる酒は、力強い味わいを残しながら、香味のトータル的なバランスを保ち、高度に調和した熟成が可能になる。槽(ふね)が6つもあるのでそれを意味する「六舟」という銘柄も造っている。
平出)
刈穂の酒は練熟した杜氏と新しい感性を持った若手の蔵人、そして繊細な感覚を持った女性蔵人によって生み出されます。3者の技術と感性が融合して、伝統的手法から新しい味わいの酒が醸し出されます。
所在地
秋田県大仙市神宮寺字神宮寺275
地図で確認する
交通機関
JR奥羽本線神宮寺駅から車で5分
電話番号
0187-72-2311
FAX番号
0187-66-2277
ホームページ
http://www.igeta.jp/about-kariho/
酒蔵見学
通年 9:00~16:00
■予約専用連絡先:0187-63-1224
試飲
有料
店頭販売
3~4種類
(販売量に限りがございます)
新酒発売予定
12月10日頃
推薦銘柄
刈穂 純米大吟醸 銀千樹 / 刈穂 純米吟醸 六舟
/ 刈穂 山廃純米 超辛口
日本酒以外の限定品
ロゴ入りグラス、猪口等
駐車場
有/8台
トイレ
男女別
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